「新卒一括採用」について8月4日、世耕弘成経済産業大臣が、「見直しを促す」と示して話題になった。
「かなりの比率で新入社員が辞めている」などと理由を述べたが、退職はせずとも20代で会社を「辞めたい」と感じている人は実際にどれくらいいるのだろうか?
■あなたはこれまで、「会社を辞めたい」と思ったことがありますか?
・思ったことがある 37.1%
・思ったことはない 62.9%
「思ったことがある」と答えた人は、全体の約4割弱。
Googleで「会社」と検索すると、「辞めたい」「辞め方」などの検索関連キーワードが表示される ところを見ると、もっと多いかと思っていたが…。ところで、「辞めたい」と思っても踏みとどまった20代たちは
、どんな理由で現職に残っているのだろう。 「思ったことがある」と答えた人に教えてもらった。
■会社を辞めなかった理由TOP10
(12項目から上位3位まで選択。1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptで集計)
1位 もらっていた給料の金額を考えた 67pt
2位 「3年は我慢すべき」という言葉を聞いたことがあったので 58pt
3位 ほかの会社でやっていく自信がなかった 52pt
4位 会社の福利厚生や知名度などのメリットを考えた 44pt
5位 妻など家族がいたので生活のことを考えた 38pt
6位 入社した時の苦労を思い出し、もったいないと思った 27pt
7位 業務が忙しすぎるなど、自分が抜けるわけにはいかないと思った 25pt
8位 辞めたいと思ったストレスを趣味やお酒などでまぎらわせて乗り切った 21pt
9位 会社の先輩や上司に引きとめられた 12pt
10位 親に怒られた、諭された 5pt
「給料」「生活」など、現実的な理由がランクインするなか、「『3年は我慢すべき』という言葉をきいたことがあったので」が2位に! 近頃ネットなどでは 「3年も我慢する必要はない」「“3年”に根拠はない」などの意見も見かけるが、まだまだ「3年神話」は根強いようだ。
「辞めたい」と思っても、様々な理由で退職せずに踏ん張っている20代たちの声が続々と集まった。
退職者を増やさないために、新卒採用を見直すだけでなく、こうした若手ビジネスマンたちの“忍耐”にも、もっと目を向けてほしいものだ。