赤城乳業が、「ガリガリ君」を4月出荷分から10円値上げし、70円に価格改定することを発表した。値上げするのは25年ぶりで、ガリガリ君以外の一部アイスクリーム商品も10~30円値上げする。
アイスクリーム商品の価格については、ハーゲンダッツ、グリコ、森永乳業、明治、井村屋、ブルーシールなどがこぞって昨年3月からの値上げを発表している。赤城乳業は「子供たちに対する未来への投資のため」として価格を据え置いてきたが、このたびついに、
「世界的な食品需要の変化や、物流費の高位安定、原材料やスティックなど包装資材の需給逼迫と価格高騰、加えて人手不足による人件費高騰も顕著で、既に自社企業努力でのコスト削減が可能な限界を超えてきております」
と、経緯を説明し、値上げに踏み切った。
1981年に誕生したガリガリ君。当時の価格は50円で、1991年に60円へ改定して以来、現在まで価格は据え置きだった。ネットでは飲食物の値上げに対して厳しいコメントがあがることが多いが、今回は、
「ガリガリ君値上げかぁ。まぁしょうがないね。少しくらい高くても俺は買うよ」
「ガリガリ君10円値上げかまあ仕方ないよなそれでも他のアイスに比べたら安いよな(´ω`)」
など、25年間も低価格販売を続けた赤城乳業に対し、あたたかい声を寄せるTwitterユーザーが多い。
なお、原材料費の価格高騰が主要因となっているといい、原材料のなかにはキャンデーの「スティック(棒)」も含まれている。朝日新聞デジタルによると2013年比で9割アップしているとのこと。まさか木の棒の値段が高騰しているとは思わなかった人も多かった模様で、Twitterには、
「ガリガリ君値上げの理由、棒の価格高騰なのwwわろたww」
「ガリガリ君、ついに値上げ。棒など高騰ってそっちかーい!」
「ほーガリガリ君値上げか.
スティックの資材って,.あんなんでもお金かかるのね」
など、意外だったという感想が多数投稿されている。様々な努力で価格が抑えられてきたガリガリ君。4月以降は70円での販売となるが、批判の少なさを考えると、今後も引き続き愛されつづける商品でありそうだ。