
様々なスポーツには必ずコーチや監督がいます。
オリンピックでメダルを獲るような選手には
二人三脚で歩む優秀なコーチの存在が必ずいます。
はたして!? コーチが選手を育てているのでしょうか?
あるコーチングの理論によれば
選手達は、必ず指導者自身のゴールに大きな影響を受けており
指導者自身のゴールが低ければ、選手達はその範囲でしか成長出来ません。
脳機能科学、認知科学をベースにしたコーチングの中には、
「現状の外側にゴールを設定する」というものがあります。
人間の脳と心は、やり方も方法もわからない、
でも心からこうなりたい!という「現状の外側」にゴールを設定してこそ、
新しい発想やアイデア、方法や道筋が見えてくるのです。
逆に、「なんとなくできそう」なゴールを設定してしまうと、
脳は無意識に「なんとなくできそう=今のままでいい」という判断を下し、
新しいパワーや思考、発想は生まれてこない仕組みになっているのです。
ですから、コーチ(指導者)は新しい価値を創りだす高いゴール設定が必要です。
また、選手にコーチ考え方を理解させ、信頼してもらい、選手自ら実行出来るように仕向けていくことがコーチングの最終型だと思います。
私の好きなアメフトのプロリーグNFLでは、以前キッキングのコーチが
車椅子の人だった事があります。そのコーチの理論は実現できれば
間違いなく成績があがるものでしたが、車椅子のコーチを信用するチームも選手もいませんでした。
しかし毎年成績が低迷していたとあるチームがキッキングコーチに採用。
選手も半信半疑で練習を開始しましたが、プレシーズンで、過去最高の成績、
しかもキッキングゲームに関しては31チーム中7位とものすごい成績アップをしました。
それから選手もコーチを信頼して、自発的に理論の勉強や戦術の理解、練習に励み、
次のシーズンでは、数年ぶりのプレーオフ進出。1回戦で負けはしましたが、選手、コーチがみんな笑顔だったのをおぼえています。というエピソードがありまた。
【良いコーチになるには・・・】
目標(ゴール)を高い所に設定する
選手との信頼関係を築く
自分の考え方をしっかりと選手に伝え理解させる
上手くいったならしっかりと褒めて喜びを共有する
これにかぎるんだと思います。