
どこの職場でも、新人に声をかけ、面倒を見てくれる先輩がいるものです。
こういった先輩はその会社の流儀を知るために、とても重要な人材ですし、もしも誰も声をかけてくれなければあなたが探さなければなりません。ところが、そういった先輩が一人だと問題があります。その人の主観で語られるので、偏りがあるケースが多いのです。
できれば、全く立場が違う先輩数名に話を聞いていくべきです。互いに同じことに対して肯定的であったり、否定的であったり、異なることを話す可能性がありますが、あなた自身がその内容を判断しなければなりません。人間、3人いれば派閥ができるといいます。入社初日に声をかけてきた人の派閥に加えられるかもしれません。それがあなたにとって良いことなのかどうかさえ、最初はわからないものです。
そして、キーマンは声をかけてくれた人や話を聞きやすい人とは限りません。黙黙と仕事をしていて、滅多に口を利かない人がその職場のキーマンだったというケースも多いのです。良くも悪くも、入社してしばらくは誰がキーマンかを見きわめる期間だと考えた方がいいでしょう。
最後に付けくわえるならば、経営者、人事を味方にしておくことです。そもそもあなたの入社を決めたのは、人事であり経営者です。あなたが早く会社に貢献してくれることを望んでいます。そのために、わからないことや現在のあなたの状況をどんどん相談していくべきです。このときに気を付けなければならないことは“悪口”にならないように気を配ること。それは告げ口になって、必ずあなたの同僚に伝わります。味方だと思っていても、絶対の安心はできないのです。あなたにはまだ、誰と誰が仲が良いのかさえわからないのですから。
まさに四面楚歌の様相ですが、会社はあなたが必要だと考えて採用しています。その事を肝に銘じて、きちんとコミュニケーションしていくことが一番大事なのです。