アドラー心理学の特徴は、
「すべての悩みは対人関係の悩みである」とした上で、
フロイト的な原因論を根底から覆す「目的論」の立場をとるところにある。
たとえば、「子どものころに虐待を受けたから、社会でうまくやっていけない」
と考えるのがフロイト的な原因論であるのに対し、
アドラー的な目的論では「社会に出て他者と関係を築きたくないから、
子どものころに虐待を受けた記憶を持ち出す」と考える。
つまりアドラーによれば、人は過去の「原因」によって突き動かされるのではなく、
いまの「目的」に沿って生きている。
こうしてトラウマを否定するアドラーは、
人生(生き方)とはいつでも選択可能なものであり、
過去にどんなつらいことがあったとしても、
これからどう生きるかには関係がない、と唱えた。
人は変われないのではなく、
ただ「変わらない」という決心を下しているに過ぎない。
いま幸せを実感できない人に足りないのは、
能力でもないし、お金でもないし、恵まれた環境でもない。
変わること(幸せになること)に伴う「勇気」が足りないのだ。
そのシンプルにして深淵な思想は「勇気の心理学」とも呼ばれる。
ちなみに「劣等感」という言葉を、
今日われわれが使うような意味で最初に用いたのはアドラーである。
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どうですか?
興味持たれた方は是非色々な著書がありますので、
是非読んでみて下さい。
自分の考え方や行動が変わると思いますよ!!