なぜ、仕事前は憂鬱になりやすいのでしょうか?
なお、ここでお話する「仕事前の憂鬱」は、実際に仕事内容や仕事の人間関係が辛いといった場合は除きます。仕事に大きなストレスが実際にあるのであれば、それを憂鬱に感じるのは当然の反応だからです。
そしてこのような場合、原因は明らかですし対処法も明らかです。対処法はその原因を解決するしかありません。例えば、業務量が多いのであれば職場と相談して業務量を減らしたり、人間関係に問題があるのであれば上司と相談して修復をはかる事などが解決法になるでしょう。
そうではなく、ここで取り上げたいのは、
「特に仕事が苦痛というわけでもないのに、なぜか朝に憂鬱になってしまう」
「仕事場に行ってしまえば憂鬱さはいつの間にか消えているんだけど、それまでが憂鬱」
といったケースです。
実際にこのような憂鬱さを抱える方は少なくないようで、時々相談を頂く事があります。
具体的に何がストレスなのかを考えてみても大きな原因は思い当たらない。でも仕事前にはやはり憂鬱になってしまう。結局は仕事に行けばいつの間にか憂鬱さは消えていくので、何とか毎日やり過ごしているけど、毎朝の憂鬱さにはしんどさを感じている。このままずっとこの憂鬱さと付き合っていかないといけないのか。
このように悩みを相談される事があります。
このように、明確なストレス因子もないのに、仕事前に憂鬱さが出てきてしまうのは何故でしょうか。
基本的に憂鬱さが生じている時というのは、こころが何らかのストレスを感じている時になります。
つまり、仕事に大きなストレスを自身では感じていなくても、何らかのストレスが生じているから憂鬱さが出ているのだと考えるべきです。