一言で仕事といっても、様々な仕事があり様々なスランプがあります。
仕事をもの凄く大きく分けると、与えられた仕事をこなす仕事と、
仕事そのものを考える人に分けられます。
分かりやすく説明すると、前者は工場などのラインに入っている人、
後者はその段取りを組む人とでもいいましょうか?
後者の方は絵描きだったり、営業職も当てはまると思います。
毎日同じ仕事をするのではなく、毎日仕事が変わるような人の事です。
仕事のスランプはどちらの職種でも感じるのですが、
どちらかというと後者の仕事の方がスランプを感じやすいです。
それは毎日、頭を使い考えるから脳が疲れる為です。
管理人を例にしてみましょう。
私はとあるレストランのマネージメント業をしていました。
マネージメントと名前は格好良いですが、レストランのマネージメント業は本当に大変で、
人材の管理から食材の管理、新しい商品の開発とまさに頭をフル回転させて仕事します。
日々の営業では少ない人数でいかに効率良く、人材を回していくか、
入客が落ち着く時間を狙って休憩を回したり、スタッフが何に悩んでいるかを聞いてあげたりします。
そして上層部への報告業務とまさに多忙を極めます。
そんな日々の業務の中で新しい商品や新しい企画を考えていくわけですが、
入社から2年程は体がきつくてもハートでカバーして何とか仕事していましたが、
入社から3年後、まったくアイデアが浮かばなくなり、スランプというものを体験しました。
とにかく考えられない、考えてもろくな企画が生まれない。
マネージャーがそういう状態であれば、それは数字にももろに反映してくるわけで、
当時は売上が前年から20%ダウンという数字になってしまいました。
結果がでなければどうしても焦ってしまい、それがさらにスランプを長引かせます。
結局はもがき苦しみ、自然とスランプが抜けるのを体験しました。
この時に大切だなと思ったのが、楽観的な気持ちと忍耐力です。
仕事というより、人にはリズムがあります。
調子が上がっている時もあればなかなか上がらない時もある、
夏に調子が良い人もいれば、冬に調子が良くなる人もいる、
1ヶ月の前半は調子良いのに後半は調子が悪い、月末と月初めは駄目だ、などなど。。
その人のリズムによって必ずあるはずです。
管理人は月末と月初めは絶対に調子が上がりません。
5日を過ぎた辺りから調子が上がり、20日くらいまでは調子が良くなります。
このように、自分の1ヶ月のリズムはどうなのかを日記なりにつけておくと、
突然やってくるスランプに対応できます。
大事なのは人は常に調子が良い状態を保てないという事。
それを理解してこれ以上スランプを長引かせないために
どうすればいいのか??
好調時の自分を思い出してそれと比較したりすることはせず、
「今ここ」に意識を集中したうえで“淡々と目の前のやるべきことをやっていくだけ”です。
イチロー選手、野村克也監督、王貞治氏らがスランプ対策としてこれと同じことを話しています。