そもそも、“開き直り”とは、覚悟を決めて応対することを言い
、開き直ること=逃げることではありません。
“開き直る”と聞くと、問題から逃げているように思ってしまいがちですが、
逃げるのではなく、肯定することを言います。
“開き直り健康法”は、今ある現状や物事に対しての、
余計なプライドや見栄を捨て、そのままの自分を受け入れることで、
マイナスの感情から克服することのできる、
現代社会を生き抜くために必要な手段の一つだと思われます。
開き直ることで、自分の力量を認め、
等身大で客観的に物事を見つめることができるので、
余計なプレッシャーやストレスから身を守ることができます。
たとえば、緊張している場面で、緊張を隠そうとすると
元々の緊張に輪をかけてドキドキしてしまいますが、
緊張していることを認め、暴露することによって必要のないストレス、
プレッシャーを乗り越えることができます。
“諦める”というと、これも聞こえが悪いですが、
それまでのやり方では上手くいかないことを認め、
その方法を諦めることから開き直りは始まります。
一度、諦めて開き直り、物事に新しく取り組むと、
客観的に確認することができて良い方向に物事が進むことも多いです。
なにより、ストレスやプレッシャー、焦りなどによって
マイナス思考になりがちな考え方を
プラス思考へ変えるというメリットが期待できます!!
実際にこの『開き直り』を取り入れた医師で
森田正馬氏の【森田療法】というものもあります。
森田療法では、赤面症を対人恐怖の症状としてとらえ、
自分の性格を見つめ直し、それを「治そう」とするのではなく、
ありのままに受け止めていくことによって、
精神の安定を得て、赤面症を克服していくという療法です。
今の自分のありのままの姿、すなわち「赤面する自分」を否定することなく、
そのまま受け入れ、「それでもいいんだ」という
前向きな気持ちを持つように導いていきます。
そして、患者自身が、「赤面したっていいんだ」
「赤面したから何だっていうんだ」といったように
開き直ることができれば、
おのずと不安や緊張は消え去り、赤面することもなくなります。