WHYではなく、HOWで解決する
2016.08.25
人は、自分の生まれる環境を選べません。
富豪の家に生まれるか、貧乏な家に生まれるか。
愛情あふれる親に育てられるか、まったく愛情を受けずに育つか。
自分の境遇に、「なぜ(WHY)」と問いかけても、答えは得られません。
それは、「たまたまそうなった」としか言いようがないのです。
科学では、台風や地震、雷などについて、
「なぜ、そのような現象が起こるのか」ということは解明されています。
しかし、この「なぜ」とは、「WHY」ではなく、
「HOW(どのようにして)」ということであるにすぎません。

台風や地震が起こるメカニズムは判っても、
それに何の意味があるのか、ということまでは、科学では説明できません。
私たちにできるのは、せいぜい、経験と知識を使って自然災害を予測し、
できるかぎりの備えをすることだけです。
ガンに侵された人は、「なぜ(WHY)自分がこんな目に」と運命を呪う前に、
医者に外科的手術で腫瘍を摘出してもらわなければなりません。
私たちは、さまざまな現象がどのようにして(HOW)
起こるかというメカニズムを解明し、対処するしかないのです。
罪悪感や劣等感を感じている人は、それをはっきりと認めるのが怖いから、
いつまでも自分の心を抑圧し、自分をごまかして生きています。
X線やCTスキャンでガン細胞の位置を特定しなければ、治療することもできません。
自分の性格を直したいと思ったら、「どうして(HOW)そのような性格が形成されたのか」
というメカニズムを認識するだけで充分です。「なぜ(WHY)自分が……」
という罪悪感や劣等感をもっていては、一歩も前に進めません。
生まれながらにして罪を背負っている人など、この世にひとりもいません。
誰でも、生きるだけの価値があったから、数十億分の一の幸運な確率で生まれてきたのです。
なぜ自信がもてないのか、なぜ不機嫌になるのか、なぜ不安を感じるのか。ひとつひとつの心理を、
客観的に分析して、改善していってください。
風邪を引いたときには、お腹を冷やさないようにし、
部屋の喚起をよくして、充分な睡眠をとればよい。それと同じレベルの話なのです。
風邪を引いたのは、あなたに罪があったからではありません。
