先日、世界最高峰のゴルフトーナメント「マスターズ」でタイガー
・ウッズが世紀の復活優勝と遂げました。
実に15年振りの優勝。
不倫トラブル、スポサーからの契約解除、セックス依存、そして近年では相次ぐ腰や肩の怪我、そして薬物依存すら疑われた彼。
そんな…ほぼ「過去の人」になっていた彼が、力強くも華麗に復活優勝を果たしたのです。そして優勝会見で語った彼の言葉に…強く感銘を受けました。
「決して諦めてはいけない。それしかないんだ。
常に戦うこと。
諦めたら、道はひらけない。
確かに競争に勝って、僕は今ここにいる。
けれど、競争は僕をここから引きずり下ろすものでもある。
ゴルフキャリアにおいても、人生においても、僕は仕事を全うするためのいい考え方を持っていたけれど、それを変えなければいけなかった。
(昔とは)違う考えを持って取り組んでいる。
(方法はどうあれ)とにかく、戦うことにフォーカスする。
毎朝目覚めて、いつも挑戦が目の前にはある。
戦い続けば、乗り越えられる。」
競争することを語る上で、どうしても内包してしまう「誰かを引きずりおろした結果」という綺麗事では済まされない部分を公に認めながらも…それでも「とにかく、戦うことにフォーカスする」と言い切る力強さ。
煮え湯を飲み、恥をかき、後ろ指を刺されても…前を向き、綺麗事では無く…戦い続けた。
だからこその復活。
確かに、昔のタイガー・ウッズも…間違いなく強いゴルファーだったのだと思うのですが、淡々と…でも力強く語る彼の言葉からは、地獄を見た男の「凄み」を感じました。