仕事をする上で必要とされるものは『やりがい』です。
でも『やりがい』とは何なのか、よく分からないというのが現実ではないでしょうか?
ここ最近「やりがい(の搾取)」なんて言葉を耳にする方も多いと思います。
不況のこの世の中、「やりがい」なんて・・・。生きるためにある程度の収入を得ないと・・・。
あなたにとって『やりがい』とはなんですか?
・ お金がたくさん稼げること
・ 自分のやりたいこと(好きなこと)を仕事にすること
・ 自分のスキルアップをすること
・ 相手に喜んでもらえること
・ 人の助けになること
など、人によってイメージすることは違うと思います。
一つの例を紹介すると、
彼はある機械部品の製造工場に就職しました。
来る日も来る日も、工場で流れてくる製品の組み立てを行います。全く同じ工程を一日500回以上も繰り返します。
これだけを見ると、誰も彼の仕事をやりがいのある仕事とは考えないでしょう。
しかし、彼自身は日々やりがいに満ちた仕事を行っていると感じています。
それはなぜでしょうか?
彼は当初1回の工程に47秒を費やしていました。
同じ工程を繰り返す中で、彼は如何にその時間を短くするのかということを考え、1秒でも時間を短縮することを目標として、工夫を重ねました。
道具の使い方、作業の順番、手の位置、体の向き、、、いろいろな工夫を重ねて、時間を短縮することに彼はやりがいを感じていたのです。
いつしか彼はその工程を18秒で完了できるようになっていました。
彼が他の工程を任されても、もっと高度な技術が必要な工程でも、彼は同じように目標を見つけ、工夫を重ねることにやりがいを見出すでしょう。
たとえ、後輩を指導する・部下に指示を出すという仕事であっても、それは同じことです。
もともと誰かにとってやりがいのある仕事でなくても、あなたのやりがいを見つけることはできるのです。
やりたいことを仕事にできれば、確かに一番いいのかもしれません。
しかし、一見「やりたいこと」ではなくても、その中に自分の「やりたいこと」、自分自身にしか「できないこと」を作り出すことはできるのです。
どんな仕事もあなたにとっての「やりがい」を備えている可能性があります。
ここにも、そんな「やりがい」がたくさんあります。