薬という“お土産”を欲しがる患者たち
日本の薬の使われ方は世界の非常識
がんやC型肝炎の治療薬を巡り、昨年末から高額医薬品に
関する議論が沸騰した。だが、薬の適正使用について課題は
他にもある。日本の薬の使われ方は世界の非常識──
C型肝炎の治療薬で、それぞれ2693億円、1508億円を売った。
両剤の最大の特徴は12週間服用すれば、ほぼ100%治癒できること。
その分値段は高く、保険適用が認められた際には、1錠当たり約8万円
と6万円の高い薬価が付いた。12週間使えば薬代だけで500万~700万円
もかかる。それだけ高額でも、自治体の医療費助成により、患者負
担は月1万~2万円で済むこともあり、広く使われた
1人当たり年約3500万円もかかる新型のがん治療薬「オプジーボ」だ。
投与対象の半分となる5万人が使用すれば、薬剤費だけで年1兆7500
億円となる。
高額な医薬品についてはこれで解決に向かう可能性が高いが
日本と世界で売れる薬を比較してみると、別の課題が浮かび上がって
くる。それは日本特有の薬の使われ方
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