■「睡眠」は身体のパフォーマンスを保つ3本柱のひとつ
普段からの運動や食事などを重視する方はたくさんいると思うのですが、この「睡眠」を重要視している方は、あまりいないのではないでしょうか?
身体のパフォーマンスを保つ3本柱として、「運動」「栄養」「休養」があげられるというのは言うまでもないでしょう。この「休養」という部分のほとんどを占めるのが睡眠です。栄養の部分の食事くらいの割合と言っていいでしょう。
一昔前は徹夜で勉強であったり、一夜漬けであったり、また寝ないで徹夜で仕事をしていくということや、睡眠時間2時間で仕事をする!などということが美化 され、それが良いとされていました。しかし現代では睡眠に関するあらゆる学術文献を見ても、その一夜漬けのような脳を休めないまま仕事をしたり、勉強をし ていくことはNGだということが一般的だとされています。
■睡眠時間はたっぷり確保する
一時的な流行りで“短眠”がいいなどという話があり、「1時間短眠」のセミナーなども数十万円など払って受講する人も多くいたという話もありました。しか し、結局はお昼過ぎあたりの血糖値が上がったあたりから眠くなる始末。そしてさまざまな健康被害を引き起こし、短眠ブームは過ぎ去っていきました。基本的 には睡眠時間はたっぷり確保するべきです。
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受験などでもそうです、和洋女子大学の鈴木みゆき教授の睡眠に関する研究発表によると、睡眠時間が長いほど。また就寝時間が早いほど成績がよいといったデータを発表されています。それくらい、睡眠をとることは脳の活性化にもなるということです。
そのため、まず正しい睡眠をとるということは、仕事の結果を出すためには非常に重要だということです。睡眠というのは、単に身体の疲労をとっていくだけで はなく、身体のあらゆる秘めた力を引き出してくれるものなのです。ただし、単に長い時間寝ればいいという問題ではありません。だらだらと長く寝ていては、 ただ時間を消化してしまうだけで意味のない時間になってしまいビジネスマンにはむしろ時間の無駄づかいという感覚になってしまうでしょう。時間より大事な のは、睡眠の質です。
■睡眠の質を上げていく5つのポイント
それでは、どのようにして睡眠の質を上げていけばいいのでしょうか?
睡眠の質を上げていく5つのポイントをご紹介いたします。
1)自分に合っている寝具をそろえる
睡眠をとる際に、ジャージなどで寝ている方はいませんか?まず着るものは、しっかりとパジャマを着るようにしましょう。パジャマの素材は、綿かシルクなど 天然の繊維の素材を着るようにしましょう。ポリエステルの素材のものは最悪です。ポリエステルは、静電気が発生し、静電気は身体の電気信号を鈍らせてしま います。要するに身体の脳の神経伝達自体などが悪くなってしまいます。
寝具で言えば、枕もそうです。睡眠に最適な枕は、真ん中が低くてサイドが 高くなっているものです。寝ている姿勢は、背骨が真っ直ぐ立った状態と同じようなポジションが取れることが理想です、そのため仰向けだと、背中と頭の差の 分の枕の高さがあればいいのですが、横向きだと肩の高さがあるので少し高くないといけないということになります。
2)食事を寝る2時間前までに済ませるようにする
寝る直前や寝た状態の時にまだ胃に食べ物がある状態で寝てしまうと、睡眠の質が下がります。理由としては、消化にエネルギーを使うように身体が作用してし まうので、身体がオンの状態になってしまい、なかなか深い睡眠に入れなくなります。もし食べる場合は、できるだけ固形物を避けるようにしましょう。
アルコールも一緒です。アルコールを寝酒で飲む人は一時的に眠りに入ることはできますが、アルコールを分解するのにエネルギーを使ってしまうので身体がオンの状態になってしまいます。
3)目覚ましは、優しい音にする
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目覚まし時計なども、質の高い睡眠に重要です。ガンガン、ギンギン鳴るような、耳障りになるような音でセットするとたしかに起きることはできます。しかし 寝る前に起きることに対しての憂鬱感を感じてしまい、起きること自体がストレスになってしまい、なかなか寝付けなかったりします。目覚まし音には、できる だけ音楽などを大きな音量で、流すようにしましょう。
4)寝る前の入浴は、ぬるめのお湯にしましょう
熱いお風呂が好き!という方もいると思いますが、睡眠に関しては逆効果です。眠るときは、副交感神経という、身体を鎮めていくような神経を優位にさせてい かなければなりません。熱いお風呂に入ると全く逆の交感神経が優位になってしまいますので、ぬるめのお湯に長くつかるようにしましょう。
5)起床時間を一定にする
睡眠中の問題ではないですが、人間の身体というのは一定のリズムを好みます。そのため起きる時間は一定にすることが重要です。できれば、寝る時間も一定と いいたいところですが、仕事の都合などでなかなか一定時間に寝るのは難しいと思います。そのためせめて起きる時間は一定にしましょう。寝る時間が遅くなっ て、極端に短くなってしまう場合は、少し起きる時間を伸ばしてもいいですが、1~2時間くらいの範囲にとどめるのがオススメです。
仕事の結果を出すために、睡眠をとるというのは非常に重要な行動になってくるので、おろそかにしないようにしましょう。あまり睡眠時間がとれていない方は、まず1時間で良いので仕事を早く切り上げて、この5つのポイントを意識して睡眠をとってみてください。