転職は就職に次ぐ人生の一大イベントです。スキルアップを目指したり、家庭の事を考えたり、それぞれの想いがあって新たな職場へと移ります。
今でこそ転職は当たり前になってきて、転職サイトもどんどん増えてきています。今回は転職サイトの大手が公開する転職意識調査のアンケートを基に男女それぞれ、どういった想いを持って転職をしているのか紐解いていきます。
転職を考え始めた理由は男女ともに給与が低いがトップの理由に挙げられています。
男女別で見てみると
男性は「会社の将来性・安定性に不安がある」「事業内容に不満がある」
女性は「成長出来る環境が整っていない」「仕事内容に不満がある」
といった結果が分かります。
女性は自身に直接的に影響がある理由を選び、男性は将来や会社についての理由を挙げています。
転職を考え始めた年齢は?
25歳以下は「給与が低い」「会社の将来性・安定性に不満がある」「休日や残業時間などの待遇に不満がある」と、自発的な理由というよりは置かれている環境に不満があることが分かります。
26~30歳は「給与が低い」「成長出来る環境が整っていない」「仕事内容に不満がある」と、仕事もかなり慣れてきて、今の仕事よりさらにスキルアップを目指したい印象が見て取れます。
転職先を決めるポイントは?
男女ともに「仕事内容が魅力的である」がトップです。転職を考え始めた理由では「給与が低い」がトップでしたが転職先を決めるという点では一体どんな仕事を行うかが一番重要視される点のようです。
男女別で見ると
男性は「前職より給与が良い」「成長出来る環境が整っている」「休日や残業時間などの待遇が良い」が決めるポイントになっているようです。
また女性に比べて事業内容や事業戦略などをやや重視している傾向もあります。
女性は「休日や残業時間などの待遇が良い」「希望の雇用形態(正社員)である」「職場の人間関係が良さそう」が転職先の決め手になっているようです。
転職先を決めるポイントは?(年齢別)
25歳以下では他の世代に比べて「休日や残業時間などの待遇が良い」が最も高いです。次いで「給与が高い」「仕事内容が魅力的である」「職場の人間関係が良さそう」が続きます。また他の世代に比べて「会社の将来性・安定性がありそう」が高いのも特徴です。
26~30歳では「給与が高い」を筆頭に「休日や残業時間などの待遇が良い」「給与が良い」「成長出来る環境が整っている」が続いています。
男性の転職観は終身雇用を望む?
男性は事業内容や会社の将来性・安定性など将来に不満があり転職を考え、
転職先を決める際には成長出来る環境であるか、仕事内容が魅力的かを重視しています。
このことから考えられるのは最後まで勤め上げられそうな安定した会社で、自分の能力も向上させつつステップアップを重ね、給与UPを図り安定した生活を手に入れたいと考えているのではと思います。
今では倒産なんて考えられないような大企業が大規模リストラなどを行うなど、大企業は安定だという考えは持たない方が良いと言われるようになってきていますが、やはり将来家庭を持つことなどを考えると、大企業や事業が安定している会社を選びたくなる傾向がまだまだ強いのかもしれません。大企業の方がやっている仕事が大きくやりがいを持って働けるというイメージがあるのも要因の一つだと考えられます。
女性の転職観はシゴトへの意識が高い
女性は成長出来る環境が整っていない、仕事内容に不満があるなど現状に不満があり転職先を決める際には休日や残業時間など待遇、職場の人間関係、希望の雇用形態であるかを重視しています。これらのことから考えると、女性は今よりももっと頑張って働きスキルを伸ばしたいと考えているが、将来結婚したり子どもが出来たときを考えると休日や待遇が整ったところが良いと考えていると思われます。
女性は結婚や子どもが出来るまでの間にしっかりスキルを身につけて働いていたいという想いがあり、そうすれば子どもが出来た後も社会復帰が出来るため自分を高めようとする意識が高いのかもしれません。それでもバリバリのキャリアウーマンというよりも休日や待遇、職場の人間関係なども良好な職場で、仕事とプライベートを両立出来る環境を欲していると考えられます。