震災の影響で先送りされるかが注目されるなど、消費増税が目下話題だ。日々の消費行動に必ずついて回るだけに、もっとも身近な税金と言えるだろうけど、たとえば毎月の給与からは所得税や住民税が引かれている。さらには自動車税や相続税など、人生の節目節目でカウンターパンチのように襲いかかる税金たちに、辟易している人も少なくないだろう。そこで、20~30代の男性会社員200人に、「課税される理由や用途が納得できない税金」についてアンケート調査を行った。
■課税理由や用途が納得できない税金TOP10
1位 所得税 164pt
2位 消費税 163pt
3位 相続税 144pt
4位 市町村民税(住民税) 119pt
5位 固定資産税 117pt
6位 贈与税 104pt
7位 自動車重量税 100pt
8位 自動車税 97pt
9位 入湯税 42pt
10位 たばこ税/たばこ特別税 40pt
給与明細で目にする機会の多い「所得税」が1位に。僅差で、増税が取りざたされている「消費税」。いずれも家計への影響が大きくなじみ深い(?)税金。ではその理由も見ていこう。
【1位 所得税 164pt】
「自分が働いた対価なのになぜ国が持っていくのか納得できない」(35歳)
「何で給料からひかれるのか、分からん。必死で働いているのに!政治家のバカヤロー!」(30歳)
「明細を見るとがっかりするから」(33歳)
「クロヨン問題など、所得捕捉率が低い業種があり、不公平。マイナンバーでも解決できないであろう」(39歳)
【2位 消費税 163pt】
「単純に家計の圧迫を感じるから。商品の値上げがあるなか消費税も上がっては財布の紐も緩まない」(38歳)
「物を売買する民間同士に対して間に入る事が納得出来ないため」(35歳)
「収入が減っても払わないといけないから」(39歳)
「低収入には、厳しい」(33歳)
【3位 相続税 144pt】
「家を相続する時に支払う現金がないので、家を売却しなければならないとか、そもそもおかしい」(35歳)
「破産しそう」(34歳)
「同じ世帯に暮らして家計をともにしているにもかかわらず税金が発生し納得がいかないから」(30歳)
【4位 市町村民税(住民税) 119pt】
「大した住民サービスを受けているように感じない。 所得に応じて金額が変わるのも不公平だと感じる」(35歳)
「よくわからない使い方をされているので」(30歳)
「納めた額に対して享受できるサービスが少なすぎるから」(38歳)
【5位 固定資産税 117pt】
「せっかくマイホームを持っても、負担が増えるだけだから」(37歳)
「持ってるだけで税金がかかるなら、持つ人が減るだけのような気がするから」(37歳)
「高過ぎる。買うのにもお金かかるのに、ばかばかしいなと思う」(38歳)
【6位 贈与税 104pt】
「必要な人が必要な時にお金を使うチャンスを阻害しているから。贈与する側としても、亡くなってからの相続よりも生前に贈与したいと思う人も多いから」(37歳)
【7位 自動車重量税 100pt】
「くだらない 買った時に払っているのに ガソリンだって払っている」(32歳)
【8位 自動車税 97pt】
「車はなんでもかんでも課税しすぎ」(33歳)
【9位 入湯税 42pt】
「高い」(35歳)
【10位 たばこ税/たばこ特別税 40pt】
「タバコ吸う人間からばかり金とるな」(35歳)
文字通り身銭を切られるだけに、懐へのダメージを感じている人も少なくないだろう。それゆえ使い道に対しても自ずとシビアな視線を注がれるようだ。「課税なんて気にならない!」といえるくらい稼げれば、また違った意見になるのかもしれないが、そんな日が来る見込みはない…。くれぐれも支払った税金が有効に活用されることを願いたい。