一度は憧れたことのある人もいるかもしれない“逆玉婚”。バリバリ働く、稼ぎのいい奥さんをつかまえたら、安泰に間違いない。一部の女性が「年収1000万円以上の男と結婚したい」なんて言うけれど、男にだってそんな願望があっていいはずだ!
「このご時世、年収1000万円以上の相手はなかなか貴重ですよ。実際にそんな女性と結婚できる確率はどのくらいか、試算してみましょうか」
そう語るのは、統計学者の鳥越規央さん。ぜひ、ボクらに夢を見させてください!
「まず、世の中に年収1000万円以上の人がどのくらいいると思いますか? 国税庁の民間給与実態統計調査(※1)によると、男性は5.8%。女性はわずか0.8%です」
年収1000万円以上稼ぐ女性は0.8%! やっぱり、思っていた以上に少ないんだな…。
「仮に、若手会社員の一般的な結婚対象となる女性の年齢層を25歳以上35歳未満としましょう。この層の未婚率は43.45%。女性の生涯未婚率は5.12%なので(※2)、結婚する確率だけで言うと
(43.45%-5.12%)÷43.45%=88.22%。
25歳以上35歳未満で、かつ年収1000万円以上の女性と結婚できる確率は、
88.22%×0.8%=0.71%。
つまり、142人に1人の確率です」
ん? 数字だけ見ると、意外と多いような…! これはボクにも逆玉婚のチャンスがあるかもしれないぞ?
「それが、なかなか難しいんです。なぜかと言うと、男性が付き合う人数も考慮する必要があるからです。リクルートブライダル総研の調査によると、男性が結婚までに付き合う人数の平均(※3)は4.5人。
発生する確率の低い事象が、ある期間に何回起きるかを、過去の結果をもとに求める『ポアソン分布』に従うと、142人と付き合える確率は、0.の後にゼロが152個並んで2%ほど。ほぼ天文学的数値ですので、残念ながら確率はかぎりなくゼロに等しいかと…」
つまり、年収1000万円以上稼ぐ女性との結婚は、はるか遠い夢ってことですね…。相手の収入に期待するんじゃなくて、自分の収入を上げる方が結婚への近道かも。
トピックス