儒教では、五常(仁、義、礼、智、信)の徳性を拡充することにより、父子、君臣、夫婦、長幼、朋友の五倫の道をまっとうすることを説いています。
「仁」
主に他人に対する優しさを表し、儒教における最重要な徳として古代から現在に至るまで中国人の倫理規定の最重要項目となった。孔子は君子は仁者であるべき と説いた。孟子は惻隠の心が仁の端(はじめ)であると説いた。惻隠の心とは同情心のことであり、赤ん坊が井戸に落ちようとしているとき、それを助けようと 思う心と説いた。
仁と義を合わせて、仁義と呼ぶ。
「義」
正しい行いを守ることであり、人間の欲望を追求する「利」と対立する概念として考えられた(義利の辨)。孟子は羞悪の心が義の端であると説いた。羞悪の心とは、悪を羞じる心のことである。
「礼」
さまざまな行事のなかで規定されている動作や言行、服装や道具などの総称。春秋戦国時代、儒家によって観念的な意味が付与され、人間関係を円滑にすすめ社会秩序(儒家にとっては身分制階級秩序)を維持するための道徳的な規範をも意味するようになった。
「智」
物の道理を知り、正しい判断を下す能力。
「信」
欺かない事。偽らない事。忠実なこと。まこと。
商売や仕事のみでなく、人としてあるべき姿を説いた言葉として有名ですが、改めて胸に刻むべき人の道であります。
今、一度…自身の歩んできた道、これから歩む道の指標として、しっかりと見失うことなく、一歩ずつ前に進みたいと思います。